膵炎
私は、連続飲酒で、膵炎を患った。
自業自得である。1ヶ月、連続飲酒して
夜中に、ひどい寝汗と鳩尾に激痛が走った。
3日ほど断酒して、痛みがリアルに
なったのである、まさに、酒がモルヒネの
変わりになっていた、恐ろしい事だ。
家族に手を煩わせてはいけない、
救急車を呼びたくない、その一心で
痛みを堪えたが、流石に辛く
翌日に、タクシーで病院に向かった。
大病せず、酒飲みにも関わらず、風邪も
ひかない、身体もガタがこない、タカを
くくっていた、かかりつけの病院もなく
初診で検査、結果まで、3時間をようす。
死ぬ思いで、待合室の時間を過す、
平静を保つのが、辛い。
やっと、先生にこぎつけて、開口一番
「 貴方、多機能不全で、今はでしょうが
歩いて帰れば、死ぬかもしれません。
うちでは、対応できませんので、
紹介状を書いて、他の病院に救急車で
搬送してもらいます」と。
人生に絶対に乗りたくなかった救急車に
お世話になってしまった。
救急車とは、アルコールという自ら
の自殺行為のための甘い人間が、
乗るものではないのである。
涙が、溢れてきた、愚かさに 搬送くださる
救急隊の皆さんの顔を、見られなかった。
大丈夫ですか?と言う呼び声に
自分を愚かな人間と、見下されて
いるかの様にも思えた。